代表櫻井による特別講演会が白陵高校で開かれました
2021年夏 「勉強をひたむきに頑張ってた自分に振り返ってみて伝えたいこと」 と題した特別講演会が、私立白陵高等学校にて行われた。講師は「データを武器にビジネスを確変させる」というミッションを掲げているSinkCapital, Inc.の代表、櫻井裕司(さくらいゆうじ)さん。彼は、飲食店や会計プロダクトなどの様々な業界のデータ基盤設計やデータ分析・利活用に携わっている。
参加したのは、高校2年生の約200名。生物の研究に没頭する生徒さんから、絵が趣味の生徒さんなど文理関係なく多種多様な生徒さんが集まった。
この講演会では「IT業界から起業する中で感じた体験」といった話から、「やりたいことを探すことの重要性」そして、「どうすればやりたいことが探せるのか」といった話が櫻井さんによって語られた。
やりたいことを探す重要性
進学校の１つである白陵高等学校では
- 研究と訓練
- 独立不羈
- 正明闊達
の三つを校訓校是として掲げているが、 勉学を優先するあまり受験に直接的に必要がない分野や趣味は蔑ろになってしまっているのではないかと言った意見もあった。 今回の特別講演では受験と直接的関係があるわけではない社会人である卒業生の話を通じて、 生徒さん方により広い視野を持ってもらうことを目的として実施されているように感じた。
櫻井さんも進学校出身であり、自らの中高時代を振り返ると生徒さんには「やりたいこと」を蔑ろにしてほしくないという想いがあるそうだ。 櫻井さん自身勉強はできたが「やりたいこと」がわからず、社会人になってからしばらく悩むことがあったのだとか。
では、なぜ受験期が始まるこの時期に「やりたいこと」を考える必要があるのか。彼は以下のように語った。
「”将来のために！”の将来は意外と早くやってくる。受験や就活の競争に勝ってもその結果が直接幸せにはならないから、 その先にある自分にとっての幸せ・やりたいことを今から探し始めてほしい」
先生が「アートな人生」と評した2人による講演
今回の特別講演では実は櫻井さんと同期の藪本さんも講師として参加されていました。 藪本さんは進学校の中で勉強をひたすらやることに疑問を感じながら学生時代を過ごしたという。 そんな藪本さんは好きな絵を描き続け、 今ではデザイナーとして個人展を開いたりと活躍するようになっている。
そんな櫻井さん・藪本さん2人のことを先生は「アートな人生」を送っている2人と語っていた。 勉強を頑張った後IT業界から起業した櫻井さんと勉強ではなく好きな絵を続けて成功した藪本さん、 大きく異なる道に進んだ2人に「アート」と呼ぶべき共通点を見出したそうだ。
藪本さんの話は勉強が重視される環境下であっても自分の気持ちに嘘をつかず、 好きなことを続けていくことの重要さが語られていた。 質疑の内容も櫻井さんと時とは異なりより芸術的な趣味をもった生徒からの物が多かった。
講演を2人で行うことに関して櫻井さんは以下のように語っていた。
「全くバックグラウンドの違う2人なのに、生徒に伝えたいことを語り合うと驚くほど似通っていてびっくりしました。生徒にとって”勉強”はひとつ大きな要素であるが、”勉強”に対して大きく異なる道を辿った2人が同じメッセージを語ることで何か生徒に伝わることがあると嬉しいです。」
講演を終えた櫻井裕司さんの感想
「今回の講演は準備から発表、発表後の質疑応答に渡って多くの学びがある経験でした。 今の人生にフィードバックするとすれば何か、過去の自分でもある高校生はどこに興味を持ち・何を疑問として思うのか。 今後も自分の”やりたいこと”を最大限に楽しみつつ、世の中に対して発信し続けられる組織であり続けたいと思いました。 最後になりましたが、講演に誘っていただき準備してくださった白陵の先生方や聞いてくださった生徒さんに心より感謝申し上げます。」