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「お絵かきつみ木バトル」をリリースしました

背景

 我々SinkCapitalはデータコンサルタントとしてデータの「収集・蓄積・分析・出力」をご提案させていただいていますが、 収集においてweb領域への傾きが大きくアプリ領域(Firebase)への知見が少ない自覚がありました。 またCTO自身がアプリゲーム市場に興味があり、 包括的な知見獲得を目的として社内でゲームアプリ開発を実施いたしました。 なおリリース自体は2020年5月頃に済ませており、 本記事はリリースからの2ヶ月を振り返って書いている記事となります。

開発したアプリ

お絵かきつみ木バトル

自分で書いた絵を使って、
下に落とさないように積んでいきましょう!
 
ランキングに乗ったユーザーのアイコンは、
タイトル画面で上から降ってきます!
 
お気に入りの絵でバトルしましょう!

アプリの企画

攻める領域

 今回ゲームアプリを作成するにあたってまず考えたのが、 どう言った領域のゲームを攻めるかということでした。 ゲーム会社ではなく何も知見がない状態から攻める形になるため、 まずアプリランキングを見つつゲーム会社ではない個人開発者がどういったもので成功しているかを見てみました。 その結果最近の流行としては「物理エンジン・ユーザー作成コンテンツ(絵を描くなど)」といったものが来てそうということがわかりました。

物理エンジンなし物理エンジンあり
ユーザー作成
コンテンツあり
みんなで早押しクイズ
お絵かきコラボ
Draw Joust – お絵かき合戦
クライマーを描こう – Draw Climber
ユーザー作成
コンテンツなし
Bricks Ball Crusher
動物タワーバトル ~ オンライン対戦ゲーム

※当時ざっくりとグループ分けした表
 個人的にこの結果は割と納得がいく結果でした。 なぜかというと知見有無で一番差が大きく出るのが「コンテンツ力」だと思っており、 物理エンジンもユーザー作成コンテンツも共に「コンテンツ力」を補ってくれるものだったためです。
そうしてこの表を見た際にまだランキング上位に出ていないものとして、 「絵を描く × タワーバトル」である「お絵かきつみ木バトル」の作成を開始しました。

システム概要

 今回「タスククロス」である程度作り方はわかっていたのですが、 「物理エンジン(SpriteKit)」と「リアルタイム通信」についてはやりながら勉強する形にしました。 「リアルタイム通信」の方法についてはいくつか方法があったのですが、 その中でfirebaseを使用したものがあったのでそちらを利用することにしました。 知見が多くなかったため深い比較検討は行えていないのですが、 システムの信頼感とGCPへの親和性、 あとDBを利用したリアルタイム通信というものに惹かれたのが理由です。 結果として現時点では大きな問題もなく稼働しているのでfirebaseの利用は割とおすすめができます。 なお細かいことを記載し始めるとキリがないので、 気になる点がある方はコメントや問い合わせ欄からご連絡いただければ、 答えられる範囲でお答えしていこうと思います。

リリース後のグロースについて

広告出稿

 リリース後は当然ユーザーがいないので、 まず「Apple Search Ads」に登録してもらえたクレジットを利用して広告出稿しました。 「Apple Search Ads」はクレジットをもらえるのもそうですが、 広告用のバナー資材などがなくても出稿する事ができるのがとても楽でよかったです。 今後他の広告媒体も試しつつ媒体ごとの特性をまとめていければと思っています。

ユーザー維持

 広告出稿と同時に進めたのがユーザー維持のための機能開発です。 ver1だとランダムにマッチングしてバトルをする機能しかないため、 継続する事で得られる楽しさが特にない状況でした。 そのため広告出稿と並行して以下のような機能を追加しました。

  • ランキング機能
  • 称号機能(勝ち数などに応じて称号が得られる)
  • ログインボーナス
  • ハートを送れる機能

それぞれ急ぎで追加していったこともあり個別の効果はわかりませんが、 お陰様で広告出稿をしていない状態でもアクティブユーザーが伸びている状況となっています。

感想

 もともと興味があった領域のため楽しく開発を進めながら その中でどのようなことを気にしないといけないかに気づくことができ、 他のアプリゲームをやる際でも「あ、ユーザー維持のためにこの機能あるのか!」など気づきが多くなったのがとても嬉しいです。 まだまだスタート段階でとにかく色々試す段階ですが、 今後結果が出てきたらそれらの知見もまとめていければと思っています。

最後に称号獲得方法で「石の上にも三年」というとても獲得困難なものがあるので、 読んでくださった方向けにヒントを書いておくと、 言葉の通り何かの状態で忍耐強く待ち続けていると獲得することができます笑

SinkCapitalではデータに関する支援を行っています

弊社はスペシャリスト人材が多く在籍するデータ組織です。 データ分析や分析基盤の設計などでお困りの方がいらっしゃれば、 まずは無料で、こちらから各分野のスペシャリストに直接相談出来ます。